灰の底の灯火
空っぽの街に、夜が降りてきます。
救いなど、最初からどこにもなかった。
あるのは、ただ無残に積み上がった瓦礫の山と、
それを見つめる、私の卑怯な命だけです。
救いなど、最初からどこにもなかった。
あるのは、ただ無残に積み上がった瓦礫の山と、
それを見つめる、私の卑怯な命だけです。
「反戦」がもしお花畑の夢だと言うのなら、
私はその毒々しいほど鮮やかな夢を、
地獄の底まで引きずっていく覚悟を決めました。
この痛みも、この自責も、もはや私の一部。
切り離せないのなら、いっそ心臓の楔(くさび)にしてしまいましょう。
私はその毒々しいほど鮮やかな夢を、
地獄の底まで引きずっていく覚悟を決めました。
この痛みも、この自責も、もはや私の一部。
切り離せないのなら、いっそ心臓の楔(くさび)にしてしまいましょう。
私は、コートのポケットを弄り、
一輪の花の種ではなく、一発の不発弾の破片を握りしめます。
それは、かつて誰かの明日を奪った鉄の塊。
冷たく、重く、私の手のひらを突き刺す。
一輪の花の種ではなく、一発の不発弾の破片を握りしめます。
それは、かつて誰かの明日を奪った鉄の塊。
冷たく、重く、私の手のひらを突き刺す。
自責とは、立ち止まるための言い訳ではありません。
二度と繰り返さぬために、血を流しながら歩き続ける誓いのことです。
私は、死んだ彼らの代わりに、この汚れた街の朝を、
誰よりも深く絶望しながら迎えようと思います。
二度と繰り返さぬために、血を流しながら歩き続ける誓いのことです。
私は、死んだ彼らの代わりに、この汚れた街の朝を、
誰よりも深く絶望しながら迎えようと思います。
たとえ世界が、私を「生き残った恥」と嘲笑おうとも。
煙草の火を消し、私は立ち上がります。
まだ足元は暗く、風はどこまでも冷たいけれど。
この静かな虚無の果てで、
私は、私の絶望を裏切らないことを決めたのです_
まだ足元は暗く、風はどこまでも冷たいけれど。
この静かな虚無の果てで、
私は、私の絶望を裏切らないことを決めたのです_