理屈の雨は止まない

日記

時計は午前二時を回っていた。
バーボンのグラスが、凍りついた都会の夜を映している。
あんたが持ち込むのは、いつも薄っぺらい正義だ。
「論理的に」「矛盾している」……。
言葉を細かく解体して、何が残る?
最後に残るのは、湿った孤独だけだ。
「なぜ?」と聞くな。
雨が降るのに、理由なんてない。
ただ、傘を差すか、濡れるか。
それだけだ。
あんたが煙に巻いたその真実とやらで、
誰が救われた?
俺は、ただの事実を愛する。
拳が痛いなら、壁を殴ったからだ。
腹が減ったなら、食う。
それ以上に言葉はいらない。
愛? そんな感情、定義できたためしがない。
裏切り? 当然のことだ。
夜が明ければ、また理屈の雨が降る。
あんたは傘の下で、安全な言葉を並べ立てる。
俺は濡れたまま、ポケットの銃を確認する。
論理じゃ動かない、タフな現実が、
すぐそこまで来ているからな_


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