眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

霧の停車場3

日記

霧が、古い石造りのホームを重く包み込んでいた。
街灯の光は濁り、行く先を失った亡霊のように宙を彷徨っている。
雨は静かだ。
だが、執拗にトレンチコートの肩を叩き、
隠しきれない過去の綻びを暴こうとする。
改札の向こう、遠ざかるテールランプ。
赤い光が、濡れたアスファルトに血のような尾を引いた。
火をつけた煙草は、湿り気を帯びてうまく燃えない。
肺の奥に溜まった苦い煙を、
誰に届くともない溜息とともに吐き出す。
「定刻通りか……」
独りごちは、霧の壁に吸い込まれて消えた。

ただ、錆びた線路がどこまでも冷たく、
孤独という名の終着駅へ続いているだけだ。
皮の鞄を握り直し、俺は靴音を響かせる。
夜の底へ。
霧が、すべてを洗い流してくれることを願いながら_


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