0度の静寂

ココロとカラダ

奴が「テロス(目的)」を語り終えるのを待つほど
俺の人生は長くはない。
無機質な言葉の羅列は、換気扇の回転音と大差ない。
意味を求めてやる義理も、理解してやる慈悲も、とっくに枯れ果てている。
「コギト(我思う)」だか何だか知らないが、
証明されなければ存在しないというなら、
お前は今、この場所で消えていてもおかしくはないな。
俺の視界には、ただの肉の塊が揺れているだけだ。
「必然性」を説くその唇に
冷え切った沈黙を流し込んでやりたいが、
その手間すらも惜しい。
お前の「真理」がどれほど高潔だろうと
俺の靴底についた泥を落とす役にも立ちはしない。
議論がしたいなら、石像相手にでもやるがいい。
あいつらなら、少なくともお前を否定はしない。
俺にとってお前は、
踏みつけられた空き缶が立てる、不快なノイズと同じだ。
さよなら、と言い換える必要もないだろう。
俺は席を立ち、一切の余韻を断ち切る。
背後で続く「シニフィアン(記号)」の残響は、
夜の闇に吸い込まれ、一秒後には誰の記憶からも消え去る。


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