眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

0の領域

日記

重い防音扉が閉まると、
世界から一切の「意味」が剥落した。
湿ったアスファルトが街灯を鈍く跳ね返し、
ただ、そこにあるという事実だけを突きつけてくる。
肺に流し込む空気は、剃刀のように鋭く、冷たい。
さっきまで耳を汚していた、
形而上学的な独り言も、借り物の成功論も、
この一吹きの風の前では、何の防壁にもなりはしない。
足音だけが、等間隔に闇を刻んでいく。
メトロノームのようなそのリズムが、
余計な思考を一つずつ、路端の溝へと追い落としていく。
沈黙は、雄弁な嘘よりもずっと深く、
俺の輪郭を研ぎ澄ましてくれる。
ふと見上げた夜空に、星の輝きはない。
だが、それでいい。
光を求めるのは、自分の影を恐れる奴らのすることだ。
俺はただ、この真っさらな暗闇を、
一歩ずつ、静かに踏みしめていくだけ。
遠くでサイレンが鳴り、夜の静寂がわずかに震える。
だが、俺の心拍は変わらない。
誰の言葉も届かない、この0度の場所こそが
俺が唯一、自分を自分だと認められる場所なのだから。


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