断罪の残響

ココロとカラダ

お前が必死に守り抜こうとしているその「正しさ」が、
明日、誰の腹も満たさず、誰の涙も拭わないことに気づいた時、
もう一度、その空っぽの鏡を覗き込んでみるがいい。
お前は「救いたい」と言ったな。
だが、この世で最も救いようがないのは、
自分が救われるべき側だと、一瞬たりとも疑わなかった、その無垢な残酷さだ。
お前の言葉は羽毛のように軽いが、
俺にとっては、ただの耳障りな羽音に過ぎない。
悪いが、俺の孤独は、
お前のような「善意の素人」が入り込めるほど、安っぽい造りじゃないんだ。
……安心しろ。
お前の名前も、その崇高な教えも、
俺がこの店のドアを開ける頃には、
吸い殻と一緒に灰皿の中で燃え尽きている。
この街に、お前の居場所はない。
なぜなら、ここには「本物」の絶望しか落ちていないからだ。
……消えろ。
お前の「綺麗事」で、これ以上、夜の純度を汚すな_

言葉はもう、すべて灰になった。
俺はコートの襟を立て、男の狼狽を背中で受け流しながら、重い鉄の扉を押し開ける。
外は、容赦のない虚無の闇だ。
だが、あの生温かい言葉の檻に比べれば、この凍てつく静寂こそが俺の馴染んだ寝床だ。
街灯の光が届かない路地裏へ、一歩。
靴音が一度だけ闇を叩き、それ以降、俺の気配は街のノイズに溶けて消える。
誰にも見つからず、誰をも救わず。
ただ、冷たい風だけが、俺の通り過ぎた跡をなぞっていった。_


#日記広場:ココロとカラダ