眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

埠頭のブルース -5月のモンク-

日記

5月の夜風は、裏切りの味がする。
埠頭の隅、錆びついたコンテナの陰で、
ポケットのウィスキーを煽る。
安物のバーボン、
冷えた喉を通り過ぎる時だけが、確かな現実(リアル)だ。
ラジオから流れる、セロニアス・モンク。
不協和音が、5月の湿った夜空に不器用に溶けていく。
ピアノの鍵盤を指が跳ねるたび、
誰かの秘密が、また一つ闇に葬られる。
向こう岸の明かりは、幻影。
ここには、俺と、モンクと、
捨てきれない過去の残骸しかない。
煙草の煙が、5月の風に巻かれて消えた。
さあ、時間だ。
次は、どのドアを叩けばいい?


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