眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

陽炎の断片2

日記

アスファルトが吐き出す陽炎の向こう
五月の光は、安物のニッケルみたいに白々しい
使い古したライターの火より
今の俺には、この湿った熱気の方がお似合いだ_
街は初夏を祝う準備に浮き立っているが
路地裏の影だけは、冬の重みを引きずったまま
の指先が_
ポケットの中で、意味もなく季節を数える
追いかけた真実なんて、しょせんは陽炎だ
近づけば消え、振り返ればそこにいない
喉を焼くバーボンの苦みと
誰かが残した安香水の残り香
それが、この五月に俺が手に入れたすべて
風が吹けば、揺らめく景色が一度だけ静止する
引き金を引くような静寂の中で
俺は、自分自身の影を撃ち抜いた_
五月陽炎_
明日には、この街の記憶も
熱に浮かされた夢のように、乾いて消えるだろう


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