眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

終章カルト3

その他

亡者の叫びも、欲望の残骸も、すべては背後の闇に置いてきた。
男はコートの襟を立て、紫煙と線香の臭いが混じり合うその場所から、一歩踏み出す。
頭上には、冷徹なほどに白い月。
それは真如の光か、あるいはただの冷たい石の塊か。
どちらにせよ、この街の汚れを隠すほど優しくはない。
男の影が、濡れたアスファルトの上に長く、孤独に伸びる。
救えぬ者を裁き、自らもまた迷いの中に身を置く。

あるのは、己が選んだ無明の闇をただ黙々と歩む、乾いた意志だけだ。
「…私自身六道彷徨う事になる_」
小さく吐き出した煙草の煙が、月光に透けて消えていく。
振り返る必要はない。
_月の裏側へと続く闇の向こうへ_


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