眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

灰色の境界線2

日記

水平線の彼方が、わずかに白む。
夜を飲み干した海は、鉛の色をして、
重く、静かに、岸壁を叩いている。
埠頭に並ぶクレーンの群れは、
首を垂れた巨大な獣たちの死骸のようだ。
ここには、誰かを待つ船も、
誰かを見送るハンカチも、何一つありはしない。
海鳥が一羽、低く鳴いて通り過ぎる。
あいつもどこか、私と同じ匂いがする。
群れを離れ、ただ風の行く先だけを信じ、
名前を捨てて、空を削っている。
波の音が、頭の中の雑音を洗い流していく。
しがらみも、恩義も、消えない傷跡も、
この深い闇に沈めてしまえば、
ただの泡となって消えていく_
_さらばだ_
独り言、は霧の中に溶けて消えた。
昇り始めた太陽が、容赦なく世界を暴き出す。
だが、光が届かない場所を、俺は知っている_
無縁という名の海図(チャート)を握り、
私は再び、誰も知らない道へと踵を返す。
新しい一日の、孤独な一歩を刻むために_


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