眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

風の旋律、光のパレット

小説/詩

萌黄色の波が 丘から丘へと あふれだし
わかくさの香りは 風の指先に ふるえている
陽炎のむこう 桃色の霞(かすみ)が たなびけば
汽車は 光の絵具で 縁どられた まぼろしのよう
耳をすましておくれ あの遠い 鳥の声を
それは 見えない空の どこか高い場所で
だれもいない客車のために 歌われる 午後の祝祭
ひびきあう 風のざわめきは 透きとおるチェロの音
かつて星屑を運んだ 銀のレエルも
いまは 花のしずくに ぬれて 淡くわらっている
ぼくらの さびしい時間は ここで 虹になるのだ
ゆけよ 春の調べに その身を ひたしながら
萌黄と桃色の まぶしい 迷宮(ラビリンス)をぬけて
ぼくの もっとも うつくしい 沈黙のなかへ_


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