眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

独りの円卓

日記

足並みを揃えろ、と風が吹く
同じ色のコートを着た影たちが
一列になって
見えない境界線を越えていく
私の足は
最初から、その列には向かなかった
歩幅が合わないんじゃない
向かう先が、私の地図にはない
「みんな」という名の
形のない怪物が街をゆく
同じ歌を歌い
同じ正義を飲み干して
温かな群れの中で
自分を少しずつ、削り捨てている
私は、角のバーで
琥珀色の液体を喉に落とす
氷が解ける音だけが
唯一の誠実な告白だ
握り合った手の温もりよりも
ポケットの中の
冷たい孤独の方が、私には馴染む
誰とも分かち合えない夜を
誰にも邪魔させない
それが私の、唯一の規律だ
背後で誰かが扉を閉める
群れに帰る奴の、安堵の音だ
俺は灰皿に、吸い殻を押し付け
雨の降る、誰もいない道へ出る
傘は持たない
俺を濡らすのは、俺自身の意志だけでいい

同じ皿の飯を食い
同じ傷を舐め合う
馴れ合いは、あいにく性に合わない
俺の喉を通るのは
毒か、酒か
あるいは、噛み殺した自分自身の沈黙だけだ


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