似非の正義3
夜の帳(とばり)が降りて、街が毒を吐き出す時間だ。
青白いスクリーンの前、安全圏から放たれる弾丸。
匿名という名の薄いマスクをかぶって、
奴らは今日も「正義」という名の安い酒を煽っている。
青白いスクリーンの前、安全圏から放たれる弾丸。
匿名という名の薄いマスクをかぶって、
奴らは今日も「正義」という名の安い酒を煽っている。
指先ひとつで誰かを裁き、
その薄っぺらい論説を、正論のふりをして並べ立てる。
汚れた手で、聖者の冠を掴もうとするその滑稽さ。
その薄っぺらい論説を、正論のふりをして並べ立てる。
汚れた手で、聖者の冠を掴もうとするその滑稽さ。
「似非の正義」――。
それは、自分を愛せない哀れな奴らが、
他人を傷つけるためだけに持つ、錆びついたナイフだ。
それは、自分を愛せない哀れな奴らが、
他人を傷つけるためだけに持つ、錆びついたナイフだ。
真実など、奴らの目には映らない。
見えているのは、鏡に映った、歪んだ自分の姿だけ。
悲鳴を聞けば安堵し、断罪すれば自分が偉くなったと錯覚する。
見えているのは、鏡に映った、歪んだ自分の姿だけ。
悲鳴を聞けば安堵し、断罪すれば自分が偉くなったと錯覚する。
だがな。
本当の正義は、語らない。
ただ、その痛みを知り、静かに背負うものだ。
本当の正義は、語らない。
ただ、その痛みを知り、静かに背負うものだ。
安全な場所から石を投げるな。
その薄い皮を剥いで、一度でも血を流してみろ。
その薄い皮を剥いで、一度でも血を流してみろ。
冷え切ったコーヒーを飲み干し、
俺は薄暗い部屋で、ただ煙草に火をつける。
俺は薄暗い部屋で、ただ煙草に火をつける。
画面の向こうで騒ぐ、偽りの使徒たちよ。
夜が明ければ、その薄っぺらい正義も、
朝霧のように消えてなくなるのさ。
夜が明ければ、その薄っぺらい正義も、
朝霧のように消えてなくなるのさ。
……まあ、そんなことはどうでもいい。
俺のグラスには、バーボンがあればいいだけだ。
俺のグラスには、バーボンがあればいいだけだ。