眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

帰還:夜の深淵

ココロとカラダ

境界線は消え、沈黙すらも闇に飲み込まれた
ここは、言葉が形を成す前に凍りつく場所
「本当の自分」などという小賢しい光彩を
深淵がその巨大な顎(あぎ)で、静かに噛み砕いていく
何も見えない。それでいい。
見えるものはすべて、誰かが作り上げた虚像に過ぎない
この底なしの闇の中で、俺はようやく
自分という荷物を、地面に降ろすことができた
連中が必死に求めた「絆」も「承認」も
ここでは、冷たい宇宙の塵ほどの価値もない
孤独を極めれば、それはもはや孤独ですらなくなる
ただ、闇の一部として、世界と等価になるだけだ
思考は凪(なぎ)となり、輪郭は溶け出す
俺は夜になり、夜は俺になる
卑しい輩が鏡の中で必死に探した「自分」の正体は
結局、この豊穣な無への、入り口に過ぎなかったのだ
深い、深い、安息の底
ここには騙す役者も、騙される観客もいない
ただ、静謐な闇が、すべてを平等に抱きしめている
俺は深淵の瞳を見つめ返し
その暗闇の中に、自分の居場所を見出す
もう、火の粉を払う必要もない
俺自身が、冷たく、巨大な、夜そのものになったのだから


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