眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

雨と霧のなかの星屑

ココロとカラダ

五月のまんなかの つめたい夜に
ひそやかな雨が 窓を濡らしてゐた
ひろがる霧は 遠い街のあかりを消し
ぼくの部屋を 小さな繭(まゆ)のように閉じ込める
見えない空の はるか奥底で
星屑は 雨にまじって零(こぼ)れているのだろうか
風は もうだれも訪れない庭から
湿った草の匂いばかりを 運んでくる
幸福(しあわせ)は きっとこんな風に
霧のなかに 見失われてしまったもの
宛名のない 古い手紙のすみに
にじんで消えた インクの青い翳(かげ)のように
雨は しずかに降りつづけてゐる
だれの声も届かない 暗い窓辺に
朝が この霧を晴らしてしまうことさえ
いまはただ おそろしい拒絶のようで
ぼくのひえびえとした ため息だけが
この閉ざされた夜の たしかなしるし


#日記広場:ココロとカラダ