眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

思考なき骸の、静かなる冬

ココロとカラダ

彼の言葉は、常に印刷ミスの頁(ページ)のようだった
インクの匂いだけを誇らしげに漂わせながら
その実、一行の真実も綴られてはいない
傷つくことを恐れた精神が、安価な装丁のなかに引きこもる
それを彼は「美しき自己完結」と呼んだが
私には、ただの思考の墓標にしか見えなかった
問いを立てる知性もなく、混迷に耐える骨格もない
ただ、薄暗い部屋の隅で、自己という名の虚無を反芻している
沈黙が、彼の上に雪のように降り積もる
もはや彼を揺り動かす言葉は、この世のどこにも存在しない
世界は彼を論破することすら放棄し
ただ、静かにその存在を忘却の隙間へと滑り込ませた
劇的な終幕など、ここには用意されていない
あったのは、潮が引くように冷めていく、一塊(ひとかたまり)の肉の温度だけ
部屋を満たすのは、ただ、冬の窓辺のような乾いた静寂
彼は自らが閉じたその狭い物語のなかで
誰に知られることもなく、文字通り、ただの空白になった


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