砂の城の雄弁
指先ひとつで世界の支配者にでもなったつもりの、歪んだブルーライトの住人。
お前は液晶画面の安全地帯から、
他人の言葉の綻び(ほころび)を、飢えたハイエナのように探している。
さも「真実の裁き人」のような、冷酷な微笑をアイコンの裏に張り付けて。
お前は液晶画面の安全地帯から、
他人の言葉の綻び(ほころび)を、飢えたハイエナのように探している。
さも「真実の裁き人」のような、冷酷な微笑をアイコンの裏に張り付けて。
「はい論破」
「エビデンスは?」
お決まりの無機質な記号を弾丸のつもりで乱射し、
他人の感情の営みを、安物のデジタルハサミで切り刻む。
「エビデンスは?」
お決まりの無機質な記号を弾丸のつもりで乱射し、
他人の感情の営みを、安物のデジタルハサミで切り刻む。
笑わせるな、画面の奥の冷徹な狙撃手(スナイパー)。
お前が振り回すその「正論」という名の引き金は、
ただの検索エンジンの切り貼りでしかない、インクの匂いもしない借り物だ。
自分の退屈な現実の敗北を埋めるために、
顔も知らない誰かの人生を、格好の承認欲求の生贄(いけにえ)にしているだけ。
ただの検索エンジンの切り貼りでしかない、インクの匂いもしない借り物だ。
自分の退屈な現実の敗北を埋めるために、
顔も知らない誰かの人生を、格好の承認欲求の生贄(いけにえ)にしているだけ。
お前は「客観的事実」という冷たい鎧で武装するが、
その中身は、誰一人として味方のいない、寒さに震えた剥き出しの自己愛だ。
自分の名前で戦場に立ったこともないお前に、
泥をすすって生きる者の生き方を、値踏みする資格など最初からどこにもない。
その中身は、誰一人として味方のいない、寒さに震えた剥き出しの自己愛だ。
自分の名前で戦場に立ったこともないお前に、
泥をすすって生きる者の生き方を、値踏みする資格など最初からどこにもない。
画面を閉じ、スマートフォンをポケットの奥へ沈める。
通知の赤いドットがどれだけ狂い咲こうと、
お前が稼ぐその「いいね」の数字は、この荒野を生き抜く防弾チョッキにはなり得ない。
通知の赤いドットがどれだけ狂い咲こうと、
お前が稼ぐその「いいね」の数字は、この荒野を生き抜く防弾チョッキにはなり得ない。
論破なら、鏡の中の空っぽな自分自身にでも向かって吠えているがいい。
お前の薄っぺらい勝敗論に付き合うほど、
こちらの夜は、安っぽくも、退屈でもないのだ。
お前の薄っぺらい勝敗論に付き合うほど、
こちらの夜は、安っぽくも、退屈でもないのだ。
アカウントを消去し、ただの沈黙を纏(まと)う。
電波の届かない、完全な静寂の闇へ。
電波の届かない、完全な静寂の闇へ。
おい、似非の論破厨(パペット)。
お前が冷たい文字列で勝利の美酒に酔っている間、
俺は俺だけのリアルな夜を、足音を立てて歩き出すだけだ。
お前が冷たい文字列で勝利の美酒に酔っている間、
俺は俺だけのリアルな夜を、足音を立てて歩き出すだけだ。