眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

錆びた錨と、消えぬ足跡

日記

叩きつける冷たい雨。
重油の混じった海の匂い。
この港町で、
感傷に浸る時間は無い。
かつて手に入れた大金も、
かつて信じた組織の鉄則(ルール)も、
すべては波間に消えた。
残ったのは、
胸に刻まれた消えない傷と、
あいつが最後に遺した、暗号めいた一言だけだ。
「生き延びろ」
その4文字が、
錆びついたクレーンのように、
俺の重い足を前へと動かす。
終わりなど無い。
この街の裏路地を歩き続ける限り、
すべては次の戦いへ続くプロローグ。
船の汽笛が霧を引き裂く。
私が選んだ道に、
引き返すための標識は無い。
言葉は、
弾倉に詰めた弾丸と同じだ。
撃ち尽くすその日まで、
私の物語は、
終わらない_


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