眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

ストロベリームーンの森(花と小鳥)

小説/詩

森の奥の 見知らぬ小さなくぼみで
名もない白い花がひっそりと咲いている
あわい紅いろの月のひかりを浴びて
その花びらは まるで夢のようにふるえている
梢のやみでは 一羽の小鳥が
あたたかい夜の風に かすかにつぶやく
あれは失われた季節をなつかしむうたか
それとも 明日の旅立ちを告げるおとずれか
私たちは言葉をなくし ただ寄り添って
やさしい月のかげが 草の上をうつろうのを見る
静けさは 青い霧のようにたちこめ
花はかおりをはなち 鳥はまたねむりにつく
すべてがひとつの幸福な記憶のなかへ沈むとき
私のこころも あなたの影のなかにとけてゆく


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