ストロベリームーンの森3
花はかおりをはなち 鳥はまたねむりにつく
すべてがひとつの幸福な記憶のなかへ沈むとき
私のこころも あなたの影のなかにとけてゆく
すべてがひとつの幸福な記憶のなかへ沈むとき
私のこころも あなたの影のなかにとけてゆく
けれども 夜はあまりにも深く
月の光は 冷たい涙のように
私の手のひらのうえで ただ白く凍えている
あなたはもう どこにもいないのだと
風が耳もとで 何度もささやきつづけるから
月の光は 冷たい涙のように
私の手のひらのうえで ただ白く凍えている
あなたはもう どこにもいないのだと
風が耳もとで 何度もささやきつづけるから
白い花は やがて花びらをひとすじ落とし
小鳥のうたは かすかな吐息となって消えた
あとに残されたのは 誰も歩かない細い道と
薄紅いろの闇が広がる 静かな夜の底
小鳥のうたは かすかな吐息となって消えた
あとに残されたのは 誰も歩かない細い道と
薄紅いろの闇が広がる 静かな夜の底
私はひとり どこへ歩いてゆけばよいのだろう
遠い日のあなたの足音を 胸の奥で探しながら
もう二度と届かない あの光のむこうへ
ただ寂しさを道づれに 歩きつづける
遠い日のあなたの足音を 胸の奥で探しながら
もう二度と届かない あの光のむこうへ
ただ寂しさを道づれに 歩きつづける
明けない夜のなかで 森はしずかにため息をつき
私はあなたの名前を 風のなかに失ってしまう
私はあなたの名前を 風のなかに失ってしまう