眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

ストロベリームーンの森3

日記

花はかおりをはなち 鳥はまたねむりにつく
すべてがひとつの幸福な記憶のなかへ沈むとき
私のこころも あなたの影のなかにとけてゆく
けれども 夜はあまりにも深く
月の光は 冷たい涙のように
私の手のひらのうえで ただ白く凍えている
あなたはもう どこにもいないのだと
風が耳もとで 何度もささやきつづけるから
白い花は やがて花びらをひとすじ落とし
小鳥のうたは かすかな吐息となって消えた
あとに残されたのは 誰も歩かない細い道と
薄紅いろの闇が広がる 静かな夜の底
私はひとり どこへ歩いてゆけばよいのだろう
遠い日のあなたの足音を 胸の奥で探しながら
もう二度と届かない あの光のむこうへ
ただ寂しさを道づれに 歩きつづける
明けない夜のなかで 森はしずかにため息をつき
私はあなたの名前を 風のなかに失ってしまう


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