終着駅の、そのさきで
ちいさな線路の おわりまで来て
わたしは 古い汽車を降りました
ここは もうだれも名前を呼ばない
世界のはずれの 静かな駅です
わたしは 古い汽車を降りました
ここは もうだれも名前を呼ばない
世界のはずれの 静かな駅です
錆びついた改札を そっと抜ければ
ひろがるのは ただ青い、誰もいない海
ひそやかな波の音が オルゴールのように
わたしの耳もとで 優しく揺れています
ひろがるのは ただ青い、誰もいない海
ひそやかな波の音が オルゴールのように
わたしの耳もとで 優しく揺れています
だれかと出会うための言葉は もういりません
だれかに見つめられる怯えも ここにはありません
ただ ちぎれた雲が 水面に影を落とし
風が わたしの髪を そっとなでてゆくだけ
だれかに見つめられる怯えも ここにはありません
ただ ちぎれた雲が 水面に影を落とし
風が わたしの髪を そっとなでてゆくだけ
切符は 波間にそっと流してしまいましょう
ここにいるわたしを だれも知らない
ただ一羽の海鳥のように かろやかに
わたしは わたしの孤独を 愛しはじめる
ここにいるわたしを だれも知らない
ただ一羽の海鳥のように かろやかに
わたしは わたしの孤独を 愛しはじめる
終着駅の先にある海は、どこまでも静かで、あなたを責めるものは何もありません。ここでゆっくりと、心の呼吸を整えてください