眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

ともしびの告解

小説/詩

小川のひかりは冷たく冴えかえり
満月の青い円光にみちているのに
森の奥の 古い教会の窓からは
ただ寂しい鐘の音がひびいてくる
それは過ぎ去った日々のうたのやうに
蛍のあわいまたたきを震はせ
くらいしじまのなかへ消えゆく
一つのかなしい祈りのやうに
ああ あんなにも優しかったおもひでが
この夜のつめたい水面(みなも)にくだけ
もう二度ともどらないと告げてゐる
古い堂の鐘はくりかえし鳴りわたり
蛍の火はかなしみの鍵盤をたたく
私はただ 涙のなかで立ちつくしていた_


#日記広場:小説/詩