眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

風とさえずりのなかで

小説/詩

まぶしい初夏の ひかりが青空にみちるとき
小鳥のさえずりが 森の奥からきこえてくる
世界はこんなに たのしげに歌っているのに
わたしの心だけが 切ないなみだに暮れています
そよ風が やさしく草の葉をゆらしてゆき
きらめく木漏れ日が わたしの影を浮きぼりにする
いくら涙をふいても あとからあとからあふれて
冷たいしずくが ただ静かに足元へこぼれるのです
あなたはもう あの風のなかにいってしまった
呼びかける声も 小鳥のうたにかき消されてゆく
あんなに近くに あなたはいてくれたのに
マグダラの庭に 初夏の音がみちるほど
あなたを想うせつなさは いっそう深くなり
わたしの瞳を きらきらと濡らしつづけるのです


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