紫陽花について⑦
雨の京都に似合う紫陽花スポット7選紹介
雨の京都もしっとりといいもんです。雨が似合う紫陽花と歴史深い京都がマッチングしたスポットを味わってみてください。地元・京都人がお勧めする7スポットを紹介します。
雨と紫陽花がよく似合う季節がやってきました。紫陽花は種類や咲く場所によって違う雰囲気をかもし出す花です。歴史を感じるお寺などに咲いているとしみじみとした風情やしっとりとした雰囲気を感じさせ、群衆で広々な場所に咲いていると楽しい雰囲気をかもし出したりします。6月から7月の上旬に掛けての京都の旅の思い出になるかと思うスポットを紹介します。
▼ライトアップされ妖艶な雰囲気を出す紫陽花たち・三室戸寺
京の南、宇治市にある三室戸寺は、西国観音霊場十番の札所のお寺です。5000坪の大庭園は枯山水・池泉・広庭からなり、4月下旬から20000株のつつじ、200鉢の色とりどりの蓮が咲きます。秋は、紅葉の名所としても知られており、四季を通じて様々なお花を楽しめるお寺で、別名「花の寺」と言われています。また、2006年初夏のJR東海「そうだ 京都、行こう。」のポスターにもなったお寺です。
6月からは10,000株ものあじさいが咲くあじさい園が開園され、期間中はライトアップも行われます。ここのあじさい園は、30種・10,000株の西洋アジサイ、額あじさい、柏葉アジサイ、幻の紫陽花と言われている七段花等が咲いています。
杉木立の中に沢山の紫陽花が咲き乱れている様は、かわいらしいという都会の印象では無く、力強く咲き乱れている様は圧巻です。これほどの群衆になっている紫陽花の中をかき分け進むという事はあまりないと思います。杉木立の山の中に咲いており、何百年と自然のまま生き抜いている紫陽花のライトアップは、妖艶に見え少しゾクゾクっとする感じさえします。お寺のオフィシャルサイトには、昨年の開花状況から、今年の本日の状況まで写真入りブログで紹介されているため、行く予定が決まればチェックできるのでとても便利です。
【場所】京都府宇治市菟道滋賀谷21 TEL 0774-21-2067
【アクセス】京阪 「三室戸」駅より東へ徒歩15分
【HP】http://www.mimurotoji.com/
▼見晴らし抜群のロケーションの紫陽花たち・善峰寺
この善峰寺は1029年源算上人の開山で、西国33ヵ所巡りの20番札所です。応仁の乱で消失しましたが江戸時代に、徳川綱吉とその母桂昌院によって再建されました。また天然記念物の遊龍松も有名です。
ここは、かなり山奥にあるため見晴らしも良く、市内が一望できる高台の斜面一面に20種10,000株ものあじさいが咲き誇ります。見晴らしが良いため上から紫陽花を眺めると水彩画のようなきれいな紫や青色が辺り一面に広がっている様が見え気分が清らかになり晴れ晴れする印象を持つお寺です。
【見ごろ】6月の中旬から7月上旬
【場所】京都市西京区大原野小塩町1372 TEL 075-331-0020
【アクセス】JR「向日町」駅下車 か阪急電鉄京都線「東向日」駅下車にてタクシーか阪急バス66番、善峯寺行き・
【HP】http://www.yoshiminedera.com/
▼静粛した杉木立と共に味わい紫陽花たち・三千院
京都市の北部の大原にある三千院は、紅葉や桜で有名で、ここには紫陽花苑もあります。この三千院は、788年に伝教大師最澄が比叡山東塔の梨の大樹の下に仮堂を建てたのが起こりという門跡寺院(※1)です。現在のこの地は、応仁の乱後現在の地に移りました。
奥の院にある紫陽花苑には、3,000株以上の紫陽花が杉木立に混じりながら点在しており、山あじさいや星あじさいや、豊富な種類の紫陽花を見ることができます。特に星紫陽花は、なかなか見る事がない種類で名前のとおり星の様な形のお花が、点々と咲いている紫陽花です。山寺という事もあり、ピーンと張りつめた空気と静粛した中に杉木立に混じりながら、紫陽花が点在している風景はしみじみとした雰囲気を味わう事ができます。足下は悪いですが、雨の中この紫陽花苑を訪れてみるのもしっとりとした気分が一段と感じるかもしれません。
※1 門跡寺院とは、皇子皇族が住職となっていたお寺のことで、三千院は代々法親王が入寺してきた宮門跡
【見ごろ】6月下旬から7月上旬
【場所】京都市左京区大原来迎院町540 TEL 075-744-2531
【アクセス】京阪「出町柳」駅より京都バス大原行き終点
【HP】http://www.sanzenin.or.jp/
▼可憐で落ち着いた雰囲気の紫陽花たち・二尊院
釈迦如来立像(重要文化財)と阿弥陀如来立像(重要文化財)の2像を本尊とすることから、二尊院と呼ばれています。正しくは、小倉山二尊教院華台寺です。平安時代初期に嵯峨天皇が建立、いったん荒廃したものの法然上人らによって再興されました。また、藤原定家の「時雨殿」後などがある事で知られています。
境内には、色とりどりの紫陽花が可憐で美しく咲いています。種類や数はさほど多くありませんが、境内全体に咲いており、二尊院の落ち着いた雰囲気と紫陽花がぴったりと合い初めて訪れても懐かしい雰囲気を感じさせてます。この時期はさほど他と比べると人が多くないため、ゆっくりと楽しめると思います。嵯峨・嵐山散策の1つに入れてみてもよいかと思います。
【見ごろ】6月中旬から7月上旬
【場所】京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27 TEL 075-861-0687
【アクセス】京福電気鉄道「嵐山」駅下車徒歩20分
▼蓮と共に優美に咲く紫陽花たち・法金剛院
法金剛院の起源は、平安時代初期右大臣清原夏野が山荘を建て、死後双丘寺(ならびがおかでら)と称した時から始まりました。858年、文徳天皇の発願で伽藍を建立し、天安寺と称しましたが次第に寺運は衰え、1130年、藤原氏の出身で、崇徳天皇・後白河天皇の母である待賢門院により再興され法金剛院としました。
平安時代の庭で極楽浄土を模した「浄土式庭園」名勝で、紅葉や桜もですが特に蓮が有名でもあります。本尊の阿弥陀如来は藤原時代の代表作で重要文化財です。池を中心に散策道があり、その道なりに紫陽花が美しく咲いていました。水面を覆う蓮の葉の濃い緑にアジサイの青が映え、優美に咲く紫陽花を楽しめます。庭とこの花たちの雰囲気がマッチしていて平安時代の景色を見ているように思います。この雰囲気は、法金剛院だけでしか味わえません。
【見ごろ】6月中旬から7月上旬
【場所】京都市右京区花園扇野町49 TEL 075-461-9428
【アクセス】JR山陰線「花園」駅下車