眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

風と追憶つゐをく硝子(がらす)の街角2

小説/詩

雨に濡れたる アスファルト
ガス燈の火は 仄(ほの)甘く
君を失ひし 舗道(ほどう)の上(へ)
ただ青き影の 伸びゆくだけ
琥珀(こはく)のなかに 融(と)けてゆく
夜(よる)の吐息(といき)の 悩ましさ
さよならの 代(か)はりの接吻(くちづけ)を
硝子窓に 残したるままなりき
されど 遠くで鳴りひびく
市電の音の 哀(かな)しきは
それは けつして消ゆることなき
僕らの、小さき約束
君は 誰(た)がために微笑(ほほゑ)むらうか
濡れたる街の 片隅に、ぽつんと消えゆく 幻影(まぼろし)よ


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