眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

錆びた針、最後の足跡

日記

激しい風が、輪郭を削っていく。
手のひらで冷たく冷え切っているのは、
ガラスの割れた古い懐中時計。
若く、無垢で、誰かを信じ切っていた
「過去の自分」の遺骸が、そこにある。


ねじ切れたリューズは、もう沈黙したまま。
午前四時五分。
選択を誤り、すべてを失ったあの瞬間。
嵐の咆哮は、
優しすぎた過去の自分が流す、風の音だ。

夜明けの光は、救いなどしない。
ただ、戻るべき場所を失った
孤独な影を、冷酷に引き剥がす

鎖のちぎれた時計を、容赦なく濁流へ投げ捨てた。
後悔の言葉さえ、
すべて暴風が容赦なく掠め取っていく。

振り返る理由もない。
トレンチコートの襟を高く押し上げ、
光を拒むように、
明けることのない闇の奥へと歩を進めた


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