眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

星降る園の孤影

小説/詩

誰も知らないバラ色の庭園に しづかに夜が訪れると
濃い青の闇の底から かすかな花の息づかいが聞こえる
ひっそりと首(こうべ)を垂れた紫のヒアシンスと
うつむいたアネモネの、あれは寂しい愁ひだらうか


見上げれば 天空にこぼれるばかりの満天の星
その冷たいきらめきが 深い河の面(も)をわたって
ただ独り佇む 僕の細い孤影(かげ)を地に縫ひつける
あぁ これほど多くの星が 僕の孤独を見つめてゐる

やがて青白い月光が 梢のすきまから降りそそぎ
眠れるバラのひとひらを 銀色に、あざやかに照らしだす
それはまるで 遠い約束がふたたび目覚めるやうに

僕はただ 星のまたたきと水音のなかに身を沈め
消えゆく影法師となって この夜の美しさをあがめてゐる
深い河のほとり だれも知らない光の園で


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