眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

形なき薔薇(ばら)のゆくえ

小説/詩

お母さん あなたのやさしい手はもうなくて
五月の庭には ただあなたの好きだった風がふく
あなたが遺(のこ)していった このぼくのからだには
いまも静かに あなたのかなしみが流れている
それは見えない糸のように ぼくの骨にからみつき
ふとした夕暮れに ちいさな痛みを連れてくる
ぼくらは同じひかりに いまも灼(や)かれつづけているのだろうか
あの日からずっと 終わらない夏を生きながら
けれどぼくは この血のなかの暗い翳(かげ)を愛したい
それがあなたとぼくをつなぐ ただひとつの証(あかし)なら
たとえいつか ぼくの歩みがここで途絶えるとしても
窓辺にひそやかな ともしびをひとつ掲げよう
あなたの愛した この青い星のまぶしさのために
ぼくのなかのかなしみは やがて一輪のうたになる_


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