眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

冬の旅の想いで

小説/詩

あかるい夏草の 記憶ははるか
いまはただ 白い雪の 荒野がつづく
ぼくの 足跡だけが ぽつねんと
凍てついた 地上に 残されてゐる
きみを つれてゆく筈だつた
この 寂しい 異郷の 冬の旅
マントの 襟を 深く あわせながら
ぼくは ひとりで 風のうたを 聴く
すべては 凍りつき 眠つてしまつた
あの日 びよせた 星くづの ひかりも
あの朝の つゆくさの 青い 雫も
けれど ぼくの 凍えた こころの底には
まだ ともし火のように 灯つてゐる
きみと わかちあつた 季節の おもいでが


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