眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

窓のなかの戦火、水に浮ぶともしび

小説/詩

小鳥らは いつしか樹々に眠りねど
雲はただ 遠き戦(たたかひ)の空へ急ぐ
かの國の あまたの傷をやはらげんと
月ひかり あはく硝煙の街を照らせり
窓をひらけば 夜風のなかに
ともしびの 水の面(も)をすべるが見ゆ
消えゆきし ひとつの命をあはれむごと
灯籠は くらく寂しき川を流れぬ
お祭の ひびきは遠く遠のきて
生けるものと 死せるものとのあはひに
ただ うたひがたき祈りのみ残りたり
私たちは はかなき夢をまもりつつ
すぎゆくものの 影をみつむるなり
冷たき水に 夜のともしびの消えゆくまで


#日記広場:小説/詩