星屑の森によせて4
深い闇のなか、ただ静かに星のまたたきを数えるように。
すべての音が眠りについた、いちばん優しい夜の底。
すべての音が眠りについた、いちばん優しい夜の底。
星屑の森によせて
だれもいない、夜のしじまのなかで、
古いオルガンは、息をひそめて眠っている。
窓からさしこむ、あえかな星のひかりだけが、
かすれた鍵盤の上に、しずかに横たわっていた。
古いオルガンは、息をひそめて眠っている。
窓からさしこむ、あえかな星のひかりだけが、
かすれた鍵盤の上に、しずかに横たわっていた。
もう、あの細い指が、ここに還ることはない。
硝子(がらす)のようになめらかな、優しい面影。
それさえも、淡い夢のなかの出来事のようで、
風が吹けば、すぐに消えてしまいそうなほどに。
硝子(がらす)のようになめらかな、優しい面影。
それさえも、淡い夢のなかの出来事のようで、
風が吹けば、すぐに消えてしまいそうなほどに。
梢(こずえ)のそよぎも、いまはもう、遠い。
鳴るはずのない鍵盤から、かすかに零れるのは、
僕の記憶がそっと呟く、星の、子守唄。
悲しみさえも、おだやかに、眠りにつく。
鳴るはずのない鍵盤から、かすかに零れるのは、
僕の記憶がそっと呟く、星の、子守唄。
悲しみさえも、おだやかに、眠りにつく。
星屑の森は、深い静寂(しじま)に満たされて、
世界に、ただ、僕をのこしてゆく。
あかるい朝を、もう、願うこともなく、
冷たい光のなかで、僕は、ひとり。
世界に、ただ、僕をのこしてゆく。
あかるい朝を、もう、願うこともなく、
冷たい光のなかで、僕は、ひとり。