眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

まどろみのなかの部屋で

小説/詩

きみは死んでしまったのだろうか それとも
まだ見ぬあくる日の 窓辺にすわっているのだろうか
ぼくのひらいた記憶のノートのなかでは
どちらのきみも おなじように優しくわらっている
生と死は ひとつの調べのうらおもて
だれも部屋の扉を たたかないあいだは
きみは生きていて そして死んでいる
ただ かぜの吹く庭に かすかに揺れる気配のように
けっして重なることのない ふたつの世界が
ぼくの眠りのなかでだけ そっと融けあう
きみはあちらの光のなかで ピアノを弾き
ぼくはこちらの影のなかで 手紙をかく
ああ 目をさませば 世界はひとつに決まってしまうけれど
ぼくがまぶたを閉じている この淡い夜のあいだだけ
きみは死なず ぼくも失わず
ふたりで 透明な音楽のなかに浮かんでいる_


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