眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

雲のゆくえ、確率の庭 魂の数式

小説/詩

忘れてしまった微風のなかで
ぼくの魂は かすかにふるえている
ひとつの光が 青いガラスの窓をすぎるとき
それは波であり 同時に一粒のきらめきだった
誰も見ていない庭のひだまりで
身をひそめる数式は ただひとつの約束
i h-bar ( d / dt ) |psi> = H |psi>魂の数式
すべては確率の雲のなかに 優しくひらかれる
あなたがその眼差しを ぼくに向けるとき
またたく間に あいまないくつもの世界は閉じられ
たったひとつの「いま」が そこに静かに零れおちる
それはまるで 夢のなかで摘まれた花のように
決定されたひとつの孤独が 夕闇のなかに息づく
ぼくらはけっして すべてを確かめられないまま
風の吹く場所へと ただ消えてゆくのだ


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