眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

生体中心主義(バイオセントリズム)

小説/詩

光は ひそやかに顫(ふる)えていた
僕がそれを見るまでは
どこにも居場所をもたぬまま
ただ 雲のように にじんでいた
見失われた季節のなかで
風がかすかに 歌をうたう
――おまえがここに居るからこそ
世界はこうして ひらいているのだと
人はいう
いつか肉体(からだ)は朽ち果てて
冷たい土にかえるだろうと
時間はすべてを連れ去るだろうと
けれど それはちいさな錯覚
時間も 空間も はるかな星々も
僕たちの心が織りあげた
ひとつの織物にすぎない
窓をあければ 青い夜空
死という名の 暗い扉のむこうには
新しい別の部屋が つながっている
そこでもやはり 僕は僕として目覚めるだろう
意識のなかに すべての宇宙が眠り
宇宙のなかに 僕の意識が目覚めている
死なないものは はじめから死なない
ただ やさしい夢のつづきへゆくだけだ


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