眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

草に寝て

小説/詩

おもひでのはる はるかなること
わたしの手は空を掴むすべもなくて
ただ風のなかでふるへてゐる
壁のむかうには なんのしるしもない海
わたしたちは砂粒のやうにちいさく
沈黙のあひだを ひそかに息づいてゐるのだ
空しいきざしに みちびかれるままに
あるひは岩を押しあげるシシュポスのやうに
おもい荷をかかへて 坂をのぼる
けだし いのちはただ一回きりのもの
それゆゑにこそ この灼熱の太陽のしたで
みづからの魂を燃やしつくさう
とほい雲のながれるのをみつめながら
わたしたちはこの不条理を抱きしめるのだ


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