眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

寂れたシャッター街

小説/詩

さびしい色をした 鉄の扉がならんでゐる
昼のひかりも ここではとつくに色あせ
だれも訪れない うす暗い横丁のなかに
ただひとつ 冷たい風だけが 吹きぬけてゆく
見あげれば 錆びついた看板のすきまから
ちひさな みかずきが そつと覗いてゐる
それは 遠いむかしに 忘れてきた
だれかの 優しいまなざしのやうに
むなしさだけが この細い路地をみたして
もう 明かりのともらない窓が つづいてゐても
ぼくは この冷えびえとした夜を 愛さう
月影は 閉ざされた街の かなしみに寄り添ひ
かすかな銀色の光で 舗道を照らしてゐる
それは ぼくの胸のなかの ひそかな祈り

寂れたシャッター街。そこへ静かに降り注ぐ「みかずき(三日月)」の光。


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