眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

寂れたシャッター街2

小説/詩

なにも見えない 暗闇のなかで
ただひとつ 鋭くひかる三日月のなかに
ぼくは 幻のやうな記憶を見てゐる
それは とうに失われた なつかしい日々の色彩
閉ざされたシャッターの向かうから
こぼれてくるのは あたたかな誰かの笑ひ声
古い街灯のしたには 夕暮れのやうな人波がゆき
呼び交はす声が 優しく路地に満ちてゐる
すべては 月のひかりがみせる 一瞬の夢
風がひと吹きすれば 消えてしまふ幻影
それでも ぼくの凍えきった心には
その淡いひかりが たまらなく愛をほのめかす
まぶたの裏に 焼きついた街のぬくもりを抱き
ぼくは ふたたび訪れた静寂をみつめる
三日月は ただ黙って 闇を照らしつづけ
ぼくは そのなつかしさのなかに 静かに身をゆだねる_


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