眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

独り立つ

小説/詩

雲と海の境界は消え失せ、白く冷たい静寂が広がる。
独り立つ空の下、透明な風が頬を撫でてゆく。
失くした夢の続きを紡ぐように、私はそっと呟いた。
もうどこへもゆくまい
ここは空の果て、約束の地
光る波頭が私を呼んでゐる
空は青く澄みわたり、世界はただ静かに眠ってゐる
私はもう、何をも恐れない
ただ風を聴き、雲の言葉を識るために
永遠の朝を待つてゐる
いつかふたたび還る日のために
美しいひとしずくの涙を
この胸のなかにひそませておこう


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