眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

暁のソネット

小説/詩

かすかな風が…… ひそやかに
わたしの窓を 通りすぎる
消えかけたランプのまたたきのなか
あんなに深かつた夜の闇が いまはもう溶けてゆく
あれは だれかの追憶(おもひで)だらうか
それとも 届かなかつた星のなごりか
冷めた珈琲の苦みの底に
失はれたものたちの やさしい影がにじんでゆく
あかつきは あまりに静かで
なつかしい名前ひとつ 呼べぬ間に
光の幕が そつと降りてくる……
もう二度と戻らない あの駅のホームのように
せめてこの一瞬の 青い孤独を
あなたの心に…… 残しておきたい
【添え書き】
君のいない最初の朝が、静かに窓を叩いています。
ランプの火が消えるとき、僕はまだ、あのプラットホームの冷たい風のなかに立ち尽くしているような気がするのです。
どうか、この青い光が君の街へ届くまでに、君が温かい夢から目覚めていますように。


#日記広場:小説/詩