眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

静寂の領分(アウトロ)

日記

乾いた靴音が、夜霧の向こうへ遠ざかる
引きつった呼吸と、情けない言い訳の残響が
街灯の鈍い光に 溶けて消えていく
ようやく、世界がまともな静けさを取り戻した
あいつが置いていった 安っぽい言葉の塵を
夜風が冷酷に、きれいに掃き清めていく
何も残らない。
最初から、そこには何の意味もなかったのだから
ジッポのライターが、闇の中で小さく 乾いた音を立てる
揺れる炎が照らすのは、
あいつの屁理屈よりも 遥かに確かな、鉄の重み
紫煙がゆっくりと、夜の天井へとのぼり
俺の孤独な領域(テリトリー)を 再び満たしていく
「やれやれ……」
呟きは、誰の耳にも届かない
ただ、冷え切ったウイスキーの氷が
微かに鳴って、俺の沈黙に同意しただけだ
世界は今日も、冷たく、そして静かだ
それでいい。
俺には、この退屈な静寂こそが
何よりも贅沢な、報酬なのだから


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