眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

真夏の記憶、あるいは失われた街へ

日記

あんなに優しかった喫茶店のマスターも 大好きな友達も
真夏の烈日のもと 無慈悲な崖崩れの土砂に埋もれてしまった
街に立ち込めるあの重い死臭を 私の鼻腔は今も忘れることができない
日常のあたたかな灯りは 一瞬にして濁流と土に塗りつぶされ
語り合った言葉も 響き合っていた笑い声も すべてが奪われた
この過酷な惨劇のなかで 私はただ激しい不条理に震えていた
けれど 彼らを呑み込んだ土砂のむこう 空はどこまでもあかるく
あの日の朝焼けは 残酷なほどに美しく街を照らしだしていた
逝ってしまった人々の魂を 天へと導く光の階段のように
どれほどの時が流れようとも あの真夏の記憶が消えることはない
私はその深い死の気配を 愛した人たちの生きていた証として抱きしめる
美しすぎる朝の光のなかで こぼれる涙とともに 彼らの名前を呼びながら_


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