眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

永遠のサマータイム

日記

蓄音機から流れる「サマータイム」の物憂げな調べが
あの静かな喫茶店の空気を 優しく揺らしていた
コーヒーの香りのむこうで 私たちは果てのない未来を信じていた
あの日から 街の景色も 私の髪に混じる白髪も変わっていったけれど
土砂のむこうへ旅立った彼らは 今もあの夏のなかに生きている
少しも色褪せることなく まぶしい笑顔のまま 永遠に若い姿で
それは私を裏切らない 切なくもあたたかな心の聖域
私がどんなに傷つき 生きることに疲れて立ち止まろうとも
彼らはあの日の若さのままで 私にそっと語りかけてくる
残酷な惨劇のあとに訪れた あの朝焼けのあかるい光は
彼らの若き日の命が放つ 最後の輝きだったのかもしれない
レコードの針が静かに進むように 私はこの「サマータイム」を胸に
彼らが生きられなかった明日を 一歩ずつ、生きてゆく


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