セカンド

あの時の坂道

小説/詩

さよならの言葉を残して
坂道を独り下る

振り返ることはない

あなたは坂道を上っていく
独りで

振り返ることはしない

坂道の途中で
私たちは分かれた

すれ違う人も誰もいない長い坂道
街灯の淡い光に二つの影が消えていく

坂道が静かに息を止めた
そして目を閉じた

小さな「さよなら」という声が
時を止めてしまったから



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