悲しみという名の、溶けない氷
胸の奥に、居座り続けるものがある。
それは、真夏の陽射しを浴びても決して溶けることのない、
ひどく濁った、冷たい「悲しみ」の塊だ。
それは、真夏の陽射しを浴びても決して溶けることのない、
ひどく濁った、冷たい「悲しみ」の塊だ。
どんなに安物の酒で流し込もうとしても、
喉の奥に引っかかったまま、胃の底を凍えさせ続けている。
自分さえ当てにならない適当さで、すべての約束を煙に巻いてきたが、
この悲しみという名の重荷だけは、どうしても置き去りにできなかった。
喉の奥に引っかかったまま、胃の底を凍えさせ続けている。
自分さえ当てにならない適当さで、すべての約束を煙に巻いてきたが、
この悲しみという名の重荷だけは、どうしても置き去りにできなかった。
他人に背を向け、アスファルトに孤影を這わせて歩く。
だが、歩けば歩くほど、その塊は質量を増し、
シワの寄ったシャツの向こう側で、俺の呼吸をじわじわと苦しくさせる。
自由気ままな旅人のフリをしていた俺は、
ただ、この胸の氷から逃げ回る道迷いに過ぎなかった。
だが、歩けば歩くほど、その塊は質量を増し、
シワの寄ったシャツの向こう側で、俺の呼吸をじわじわと苦しくさせる。
自由気ままな旅人のフリをしていた俺は、
ただ、この胸の氷から逃げ回る道迷いに過ぎなかった。
サングラスの暗闇の奥、
レンズに反射する朝の光さえ、その氷を溶かすことはできない。
レンズに反射する朝の光さえ、その氷を溶かすことはできない。
動き出した街の冷徹なノイズのなかで、
溶けない悲しみを抱えたまま、立ち尽くしている。
溶けない悲しみを抱えたまま、立ち尽くしている。
この氷がいつか砕け散るのか。
それとも、俺の心ごとすべてを凍てつかせるのか。
……まあ、どちらでもいい。
それとも、俺の心ごとすべてを凍てつかせるのか。
……まあ、どちらでもいい。