眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

悲しみという名の、溶けない氷

小説/詩

胸の奥に、居座り続けるものがある。
それは、真夏の陽射しを浴びても決して溶けることのない、
ひどく濁った、冷たい「悲しみ」の塊だ。
どんなに安物の酒で流し込もうとしても、
喉の奥に引っかかったまま、胃の底を凍えさせ続けている。
自分さえ当てにならない適当さで、すべての約束を煙に巻いてきたが、
この悲しみという名の重荷だけは、どうしても置き去りにできなかった。
他人に背を向け、アスファルトに孤影を這わせて歩く。
だが、歩けば歩くほど、その塊は質量を増し、
シワの寄ったシャツの向こう側で、俺の呼吸をじわじわと苦しくさせる。
自由気ままな旅人のフリをしていた俺は、
ただ、この胸の氷から逃げ回る道迷いに過ぎなかった。
サングラスの暗闇の奥、
レンズに反射する朝の光さえ、その氷を溶かすことはできない。
動き出した街の冷徹なノイズのなかで、
溶けない悲しみを抱えたまま、立ち尽くしている。
この氷がいつか砕け散るのか。
それとも、俺の心ごとすべてを凍てつかせるのか。
……まあ、どちらでもいい。


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