硝子(ガラス)の檻と、本物の雨
液晶の向こうで、偽物の神が吠えている。
他人の生ぬるい不幸をエサにして、
フォロワーという名の家畜を飼い慣らす。
記号だけで完結する、痛みのない安全な世界。
他人の生ぬるい不幸をエサにして、
フォロワーという名の家畜を飼い慣らす。
記号だけで完結する、痛みのない安全な世界。
だが、俺が生きているのはここ(現実)だ。
錆びついた非常階段。
胃を焼くような安いバーボン。
そして、傷口から流れる、熱く泥臭い本物の血。
胃を焼くような安いバーボン。
そして、傷口から流れる、熱く泥臭い本物の血。
お前たちの教訓など、この夜の街では一銭の価値もない。
言葉で人は救えない。
ましてや、画面の中の綺麗な文字など、
一発の銃弾、あるいは容赦ない土砂降りの前には無力だ。
言葉で人は救えない。
ましてや、画面の中の綺麗な文字など、
一発の銃弾、あるいは容赦ない土砂降りの前には無力だ。
ネットの王座で、優雅に人生を語るがいい。
その薄っぺらな箱庭から、一歩も出ぬまま。
その薄っぺらな箱庭から、一歩も出ぬまま。
俺はコートの襟を立て、路地裏の闇へと足を踏み出す。
冷たい雨が、容赦なく肌を刺す。
この冷たさこそが、俺が生きている証だ。
冷たい雨が、容赦なく肌を刺す。
この冷たさこそが、俺が生きている証だ。
お前たちの世界には、永遠に雨は降らない。
ただ乾いた硝子の向こうで、
死ぬまで、実体のない言葉を貪り合っていろ。
ただ乾いた硝子の向こうで、
死ぬまで、実体のない言葉を貪り合っていろ。
「――おい、画面を拭けよ。お前の神様が、涙目でこっちを見てるぜ」