変わらない血
旗の色は変わり、玉座は粉砕された。
街の呼び名が変わり、新しい神が壇上に立った。
だが、この指先を流れる血の、
なんと変わらぬ暗さと、その鉄の匂いよ。
街の呼び名が変わり、新しい神が壇上に立った。
だが、この指先を流れる血の、
なんと変わらぬ暗さと、その鉄の匂いよ。
祖父はツァーリの命(めい)でシベリアの雪を血に染め、
父は革命の due(正義)の名の下に同胞の胸を撃ち抜いた。
そして今、私は新しい正義の軍服を着て、
やはり誰かの絶叫を、夜の闇に葬っている。
父は革命の due(正義)の名の下に同胞の胸を撃ち抜いた。
そして今、私は新しい正義の軍服を着て、
やはり誰かの絶叫を、夜の闇に葬っている。
ああ、私たちは進歩したと知識人は歌う。
だが、泥にまみれたこの大地に、
どれほど新しい言葉を注ぎ込もうとも、
吸い上げられるのは、いつも変わらぬ怨嗟の涙だけだ。
だが、泥にまみれたこの大地に、
どれほど新しい言葉を注ぎ込もうとも、
吸い上げられるのは、いつも変わらぬ怨嗟の涙だけだ。
人間の魂は、かくも頑迷で、かくも救いがたい。
どれほど崇高な理想のドレスをまとわせても、
ひとたび肌を切り裂けば、
そこに現れるのは、アベルを殺したカインの血だ。
どれほど崇高な理想のドレスをまとわせても、
ひとたび肌を切り裂けば、
そこに現れるのは、アベルを殺したカインの血だ。
ネヴァ川は今日も、変わらぬ重さで流れていく。
どれほどの命がその底に沈もうとも、
私たちはただ、自らの血に刻まれた「原罪」の円環を、
永久(とわ)に、狂おしく回り続けるだけなのだ。
どれほどの命がその底に沈もうとも、
私たちはただ、自らの血に刻まれた「原罪」の円環を、
永久(とわ)に、狂おしく回り続けるだけなのだ。