眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

想いで——東方の浜に寄せて3

小説/詩

黄昏の薄紫の影のなかから
三日月の細き刃が 天を切り裂き
白い翼を濡らして 一羽の鴎が還る
星の欠片も見失つた 暗き夜の海から
東方の浜辺には 凍てつく風が吹き
砕ける波頭は すべてを拒むやうに白い
僕はただ独り 冷たき砂の上に立ち尽くし
去り行くおまへの 最後の鳴き声を待つてゐる
欠けたる月は 戻らぬ日々の面影
砂に埋もれた星屑は 叶はぬ約束の残骸
悲しみの深さだけ 寂寞の夜が胸を満たし
鴎よ おまへもあの清冽な空を失つたのか
もう二度と届かぬ 東方の光の眩しさを
ただ暗闇の底で 独り悼むために……


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