眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

ロング・グッドバイ

小説/詩

雨がフロントガラスの文字を消していく。
お前が残した、ありふれた言い訳のように。
街の灯りはひどく濁り、
ネオンの赤だけが嘘をつかない。
割れたグラスの底に残る琥珀色が、
終わった時間を静かに笑っている。
「さよなら」を言うには、夜が深すぎる。
「また明日」と言うには、すべてを失いすぎた。
お前はただ、重い扉を押し、
足跡さえ残さずに闇へ溶けた。
冷え切ったコーヒーの苦みだけが、
ここに誰かがいた証拠だ。
追いはしない。
それがこの街の、たった一つの礼儀だから。
すれ違うのは、冷たい風と、
二度と戻らない、長いお別れ。


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