眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

落花(深い夢のなかで)

日記

まぶたの裏に、どこまでも広がる濃紺の海がひらけた。
そこは、世界のどんな光も、どんな人間の声も、決して届かない深海だ。
私は、重力から解き放たれたように、ゆっくりと、ゆっくりと底へ向かって沈んでゆく。
耳を澄ましても、波の音さえ聞こえない。ただ、完全な、絶対の静寂だけが私を包み込んでいる。
「ああ、ここには誰もいない」
挨拶を返さなくていい。不甲斐なさを恥じなくていい。
「ごめんなさい」と、もう喉を詰まらせて謝る必要もないのだ。
ここにあるのは、うつろうことを忘れて永遠に凍りついた、青く、透き通った時間だけ。
私の身体からは、いつの間にか、ちぎれた心の傷跡も、みっともない道化の仮面も、すべてが剥がれ落ち、水泡となって消えてゆく。
私はただの、境界線のない透明な存在になって、この冷たい深海に溶けてゆくのだ。
寂しさは、極まればこれほどまでに美しい。
誰の目にも触れない、誰の手も届かないこの場所で、私はようやく、本当の息を吹き返したような心地がする。
もう、明日の朝を恐れる必要はない。
私はこの深い眠りのなかで、世界で一番静かな、私だけの夢を見続けている。


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