眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

薄紫の風に

小説/詩

やわらかな薄紫のパステル画のなかで
風は、あるかなきかに震えている。
誰も傷つけない、うつくしい嘘だけが
この小さな部屋を、そっと満たしている。
ねじを巻けば、いつかきいたオルゴール。
すこし古びた、やさしい調べ。
私たちは、おたがいの偽善に微笑みながら
ガラス細工の未来を、しずかに毀(こわ)してゆく。
かなしみは、こんなに透きとおって
光の粒のように、風に舞う。
すべてが、夢のなかの出来事ならよかったのに。
崩壊のあとの、なにもない空へ
風は、ただ、パステル画の青をはこぶ。
私たちは、いちばん綺麗な思い出だけをのこして。


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